２：喫茶店の女

私は、よく休日お散歩をします。

なぜかというとヒマだからです。

いや・・・それだけじゃありませんが、とにかく散歩が趣味の一つであることは間違いありません。

さて・・・そんな私ですが、この前の休日です。

お昼に池袋までは出てみたものの、ど～も気乗りがしなくなったんです。

理由はわかりませんが、とにかく動きたく無くなったんですね。

体調がちょっと悪かったからかもしれません。

で・・あまり体調の優れない私は、昼ごはんを軽めに済まそうと思い、喫茶店をキョロキョロ・・・

そしたら一軒の品のいいお店があったので、そこに入ってみたんです。

で、今日はそこの喫茶店の店員さんの話。

店に机が５つくらいの喫茶店でした。

お客さんは５人くらいいたのかな？

空いてる席もありましたが、私は他のお客さんとの距離を取ろうと思い、

あえて、机にまだ食べ残しの食器が置いてある机を選んだんです。

ええ、他の机も空いてましたが、そこに座ると明らかに不自然な感じになるんですよ。

配置的に。

で、私は新聞を広げて机が片付くのを待ったんですが、なかなか店員さんが出てこないんです。

あんまり急いではいませんでしたが、

品のいい喫茶店に、食べ残しの食器が長く放置されているのは、あまりいい気分ではありませんよね？

で、ちょっぴりイライラ・・・

体調が悪かったのもあるんでしょうね。

すると・・・

２５歳くらいの女性が出てきました。

身長がスラッとしたスレンダーな女性が。

で・・・ゆっくりと私の前に置いてある食器を片付け始めたんですが・・・

何にビックリしたかといいますと・・・

とにかくゆっくり片付けているんです・・・音を立てずにひたすらゆっくりと・・・

ですが速いんです・・・まるで流れるような手つきで食器が片付けられていきます・・・

というか・・・

こっちの急いてる心を、なだめる様に片付けてる・・・とでもいえばいいでしょうか？

と言われてる感じ・・・

急かされてた心が、急速に穏やかになった事を覚えています。

急いでた自分が、ちょっぴり後で恥ずかしくなるくらいに・・・です。

私は実家が商売で忙しかったせいもあり、保育園の時からすでに外食を一人でしていました。

といいながら、週間マンガ代表４冊（少年ジャンプ、マガジン、サンデー、チャンピオン）読んでました。

なんつー保育園生だ・・・今更だけど・・・。

ですから、外食にはかなりの経験値があるつもりです。

しかし・・・

ここまで食器の片付けでビックリした経験は初めてですねぇ・・・

思わず何度も女の子の顔を覗きましたよ。

正直、尊敬の念が沸きましたね。

ああ・・・この子はきっと教養がある子なんだろうなぁ・・・って。

さて・・・

私が何が言いたいかと申しますと・・・・

どんなにキマッタ服装をしていても、汚らしい動作をしていては台無しです。

ぶっちゃけ、きちんとした歩行姿勢や、礼儀正しい動作を身につけるだけで全く違います。

いや・・・むしろ服装より、そっちの方が重要ではないでしょうか？

これは、私もまだまだ未熟者なんですけどねｗ

今の若者は、地面に平気に座り込んだり、電車で食べ物を食べてたり、とにかく動作がダメだと思います。

もっと言うと、私は今のストリート系があまり好きじゃありません。

なぜかというと、「動作」が美しくないんです。

自由とか、若さとかを表現するということと、動作が汚くても良いというのは違うと思うんですよ。

街を歩いてみると、それは一目瞭然です。

はっきり言って、スカートを穿いてる女性のほうが、パンツを穿いてる女性より、

歩いてる動作が美しいと思います。

これは簡単な話で、スカートを穿いてたら動きが制限されるからです。

ジーンズ穿いてる男性より、スーツスタイルの男性のほうが、

やはり歩いてる姿勢が美しいと思います。

これも簡単な話で、スーツスタイルの精神がそうさせるからです。

服を全部ビローンと出して、パンツが見えるくらいズボンを下ろす・・・

だらしなく歩いて、だらしない言葉遣いをする・・・

なるほど・・・それが今の流行なのかもしれません。

あーあ・・・こんな事書いたら、また「拘（こだわ）りすぎ！」とか言われそうだなあ･･･（笑）

ばい　しんどばっと　　・・・・・2005/11/25より