ソノ男は、ある日突然、やってきました・・・。
年齢は、60歳くらい。
身長は、175センチくらい。
髪はボサボサ、髭はボウボウ。
茶と緑で統一された渋めの服装は、
アースカラーでまとめた・・・と言えば聞こえはいいけど、普通に見たら、どう見てもうす汚い格好・・・。
あ〜、今考えたら、スポーツ評論家の玉木さん( )に、そっくり!。
ミセスのブティックに明らかに不釣合いな格好に、店員に緊張が走りました・・。
「○○!」と私が呼ばれ、お相手することに。
「いらっしゃいませ」
私は、こういう人慣れてますから、特に緊張することもなく、まずはご挨拶。
ええ、サーカス団のオバサンみたいな人のほうが、よっぽど緊張します。ハイ。
周りの異様な空気を、特に気にすることなく、
その汚れたおじさんは、ズカズカと服を見ては、うなづき、また服を見て行きます・・・。
しかし・・・また悠然とした物腰だね・・・おじさん。
ここは、おじさんじゃなくて、おばさんの店なんだけどね・・・て違った、
一体、何の御用なのかしら???
で、おじさんが一言
「あのベストは、シルクのベスト( )?」
はい?
この時点で、ピーンときました。
なんか、違うなあ・・・イカレタおじさんにしては・・・
・・・
・・・
あ!!!
最初、あまりにも風貌が汚かったので、気付きませんでしたが、よく見たら・・・
服がちょっと違うんです。
明らかに特殊な素材(正直、あまり見たことがない)を使い、カッティングも凝ってます。
れれれ?ちょっと面白い服着てるなあ・・・コノ人
「いえ、あれは綿のベストなんですが・・・」
「アニオナの服とか、扱ってないの???」
・・・
ま・・・まさか、このオヤジさんから、「アニオナ」の名を聞こうとは・・・
イタリアの超高級ブランド「アニオナ」
私も展示会に行かせてもらいましたが、はっきり言って値段が高すぎて手が出ませんでした。
クリツィアと言っても、オンワードや、三陽商会のライセンスじゃ、ござ〜せんよ!あ〜た!
本物の、メイドインイタリア〜ノの方でござ〜ますよ!あ〜た!
ウチで扱ってる、ブランドも、それはまあ、それなりに値段が高いんですが、
このあたりのブランド(クリツィア・アニオナ)の値段から、見たら、かわいいもんです。
加藤鷹( )から見た、シロウト童貞みたいなもんです。ハイ。
アニオナってTシャツだけで、10万円するもんなあ・・・
それから場所を移して、このオヤジさんと、「男の服・談議」に入りました。
え?仕事?んなもん、ムシムシ!!!
こういうオヤジは、ネタを一杯持ってるんだって!!!
○○の商店街に、二人のおじさんの話し声と、笑い声が40分は続きました。
で・・・まあ、このオジサンったら、有名ドコロを、全部着てるでやんの。
エルメネジルド・ゼニアから始まって、果てはブリオーニまで。
はあ・・・おじさん、お金持ちなんだねえ。
なんでも、年間400〜500万円、洋服代に使っているとの事。
ハア・・・東京には、いるんだよねえ・・・こういう人って。
ウラヤマシイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!!!
最後は、二人で笑いながら別れました。
え?別に普通に会話しましたよ?
私は相手がオヤジさんだと、「ハッタリ」のスキルが発動するんです。
相手が若い女の子だと、「気後れ」のスキルが発動しますけどね・・・。
そう、「100万円の男」ってのは、この人のことね?
その日着ていた服が、全部で100万円なんだって。
ブリオーニのスーツを、ス・ミズーラ(仕立て)できるっつ〜の。
今まで私が、会話した人の中で、洋服の最高額(コートを除く)は、アナタです。間違いない。
汚らしいなんて、思ってゴメンネ?( )
ばい しんどばっと
・・・リンクマップ・・・
1:百万円の男
---ファッション論考---
Link map
し ゃ れ ど う
アニオナキタ━━━ヽ(ヽ(゚ヽ(゚∀ヽ(゚∀゚ヽ(゚∀゚)ノ゚∀゚)ノ∀゚)ノ゚)ノ)ノ━━━!!!!
「私は、クリツィアが好きなんだけど、女房がアニオナ扱ってるブティックを探しててね?
この付近で、マンション探してて、そういうブティックが近くにあったらなあ・・・と思ってね?
おたくのウィンドウ見たら、ひょっとしたら・・・と思ったんだけど。」
注4
注1
注3
本名 玉木正行
今現在、
日本のスポーツジャーナリズム
を支えているのは、
コノ人と、二ノ宮清純かな?
双方共に、私、結構好きです。
ただ、いつも
アメリカのスポーツ論を
持ってくるのは、いかがなものか?独自論も展開して欲しいっす!
注2
「シルクのベスト?」
この言葉には、
かなりの意味が入っています。
1:シルクのベストなんて、
普通作っていない商品である。
2:「シルク」を求めている
という時点で、かなりエンスー。
3:てか、おじさんがシルクって
あーた。
4:「ベスト」を求めている
という時点でも、かなりエンスー。
5:てか、ここはミセスブティック
だっての!
要するに、
かなり特殊な空気が流れた
と思ってくれたらいいかと(笑)
男なら、知らぬ人は無し。
ある意味、小泉首相より、
メジャーかも(笑)
コノ人が、S○X教室開いたら、
人が集まるだろうなあ・・・。
もちろん、私も参加します!(笑)
はっきり言って、
このクラスの服は、
もう何がなんだか、わかりません。
かなり「自己満足」的な
要素が強いからです。
ここまで来ると、
本人も値段とか、
全然気にしてないんですよね。
余裕しゃくしゃくってやつです。
超越した、大人の世界ですな。
スーツなら、
分かったんだけどなあ・・・。
くそう・・・
まだまだ未熟者だ。
注1
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Killing time
---徒然なるコラム・百万円の男---
3・月15万の男