３：チェスターフィールドコート

服の形（デザイン）には、必ずといっていいほど、背後に隠れた思想があります。

それは、歴史的背景だったり、デザイナーの思想だったり・・・

それを知れば、おのずと着合せがわかるはず・・・

さて、皆さん。

寒い冬がやってきました。

今年の冬は寒いとの事。

防寒にはくれぐれも気をつけてくださいね～。

というわけでコートの登場です。

まずはチェスターフィールドコートと参りましょう。

チェスターフィールドコート・・・

名前の由来は１９世紀のチェスターフィールド伯爵の名に由来します。

オーバーコートの中で最もフォーマルとされるのは、このチェスターフィールドコートです。

英国ヴィクトリア時代に上流階級の間で着られるようになりました。

タキシードなどのフォーマルウエアのアウターコートとして使われるほか、

タウンコートとしての用途も広いアイテムです。

ウェスト部分がシェイプされていて、全体のシルエットは細身。

基本はシングルの比翼仕立てで、本格的なものは上衿にビロードが使われています。

丈はひざ丈がオーソドックスですが、ふくらはぎの真ん中あたりまででもＯＫ。

後ろのベンツは深い方が裾さばきがよく、歩いた時にもキレイに見えます。

ディナージャケットやモーニングコートの上に着用するためのオーバーコートとして、

現在では唯一無二のものです。

しかし私の意見を言わせてもらうと、このチェスターフィールドコート。

カジュアルルックにもいけると思いますね。

左の画像のように、シャツの上からダイレクトに着てもらってもいいですし、

タートルネックセーターの上からダイレクトに着てもらってもけっこうです。

ただその場合、色は黒無地でないほうがいいかもしれませんね。

実は私、今年の冬にこのチェスターフィールドコートを買おうとしたことがあります。

今年の冬は寒かったじゃないですか？！

私は黒・・・もしくはグレーのロング丈のチェスターフィールドコートを求め、

池袋の東武百貨店、そして西武百貨店に行ったんですよ。

しかしですね～・・・

去年がそもそも暖冬だった影響もあって、ほとんどのメーカーがロング丈のコートを作って無かったんです。

ロングコートがあったのは、たった一つブランドのみ・・・

そのブランドは・・・

はあぁぁぁ・・・

よりによってアルマーニかいな・・・

しかし！！！

なんとこのアルマーニの、ロングチェスターフィールドコートが、私にピッタンコ！！！

しかもバッチリ似合ってるじゃあ～りませんか！！！

おっと・・・アブナイバカ・・・

もといアブナイデカごっこをするところだった・・・

三十路に突入したのに、はしたない、はしたない・・・

しかしですねえ・・・

アルマーニのカシミヤ１００％のロングコートでしょお・・・？

・・・いくら？？？

・・・

２２０．０００？？？

にまんにせんえん・・・じゃないよねえ・・・やっぱ・・・

ウールのチェスターフィールドコート（８８．０００円）もあるけど・・・全然相手にならないなあ・・・

チェスターフィールドコートは、素材はカシミヤ１００％・・・もしくはそれに準ずる素材じゃないとダメですね。

形がドフォーマルだからです。

ダッフルコートなら、ウール１００％でもいいんですけどねえ・・・

そう！！！優雅！！！

おっと・・・セクシ～大下になるところだった・・・

あとチェスターフィールドコートを着る時には、マフラーと手袋がセットになりますね。

完全武装でシャキーン！といきましょう！！！

チェスターフィールドコートを身に纏うときには、１分の隙も見せてはいけません！！！

トレンチコートは、肌の匂いが染み込むくらいに、毎日同じ物を着込んでいる方がサマになります。

が！！！

チェスターフィールドコートの場合はそれと正反対になると思ってください。

多くても１週間に１度、できれば1ヶ月に１・２度くらいの新鮮なイメージで着て下さい

くたくたのチェスターフィールドコートなんて、最低よ？

あ・・・そうそう。

アルマーニのチェスターフィールドコートはですねえ・・・

バーゲンになったら３０％オフになるという事だったんで、バーゲン待ちしました。

ばい　しんどばっと　・・・・・2005/1/25より