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し ゃ れ ど う
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服の形について
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6:アルスターコート・・・寒さに勝つには、これしかなああい!!!
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---服の形について・アルスターコート---
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服の形(デザイン)には、必ずといっていいほど、背後に隠れた思想があります。

それは、歴史的背景だったり、デザイナーの思想だったり・・・

それを知れば、おのずと着合せがわかるはず・・・


さて、今日はちと聞きなれないコートの紹介です。

「アルスターコート」です。

聞いたこと・・・ない人のほうが多いかも知れませんね。


といっても、このコート。

コートの代表的な役割ともいうべき「防寒」に最も適したコートといえます。

というか、コートの元祖と言ってもいいんではないでしょか?

デザインにあまりに偏りすぎた現代のコートを見直す上で、

このコートを知っておいてもいいのではないかと思いましてねw


さて、このアルスターコート。

単に「アルスター」ともいいます。

いわゆるオーバーコートの典型です。

丈は膝下丈が原則であり、腰ベルトまたは背バンド付きとした、

打ち合わせの深い両前6か8ボタン型の厚手ウールのコートです。


1869年頃から主に防寒を目的として着られ、初期には取りはずしのきくフードやケープが付いてました。

流行の変化によって丈は変わり、合わせもダブルとシングルがあります。

袖のカフスが折り返され、後ろ中央に内ひだをとり、裾に向かってセンターベントが入れられるのが特徴。

アルスターとは北アイルランド地方の州名で、そこで着られたコート、

または同地方で産する厚地のウールを使用したことに由来します。

アルスターカラー(上襟と下襟の幅がほぼ同等か、上襟の方が若干広いコート用の襟)という、

独特な衿(えり)を使っているのも見逃せません。

嵐にも耐えるということからストームコートともいいますし、重いためヘビーコートということもあります。


アルスターコートは、英国人の旅行着として大ブームを呼びました。

19世紀後半の英国を舞台に活躍する小説の主人公、

かのシャーロック・ホームズも『ボスコムの谷の謎』の中で、長い灰色の旅行用アルスターコートを着てます。


さて、このコートを見ればわかりますが、いかにも重圧なコートで、

防寒の役目を見事に果たせるコートと言った感があります。

前あわせの深さ、丈の長さ、空気を閉じ込める為のベルト、素材には重圧感のあるウール、

防寒に妥協の無い姿勢が、いかにも潔くて私好みですね。


このコートの欠点は・・・なんでしょうねえ・・・

ん〜〜・・・デザインですかね?

今の人には、いわゆる「おかたい」と思われるかもしれないということですか?

シルエットが構築的ですから、真面目というか、重たい雰囲気があるんですね。

まあ・・・今のコート・・・いや、現代ファッションが、ちょいと軽薄になったと言ってもいいんですけどね。


最近は地球温暖化で、ここまで厚めのコートを着なくなってきたというのもあるでしょうね。


私はこういう伝統的なモノが大好きなんですよ。

なぜかって言われると・・・まあ、古いものが好きってこともあるんでしょうね。

今みたら、古臭いようで、妙に新しく見えるのも面白いですね。


このコートを着るコツはですね・・・





ということですね。

カッチリコッチリスタイルでいきたいですな。

この服を着ているときは、頑固に。

パンツは、チェック柄のストレートなんか履いてみませう。


あともう一つは・・・





ということです。

現代のファッション感覚は、

といった流れにあるとおもいます。

つまり、厚着でぼってりしてるより、薄着で寒そうなほうがお洒落ってわけ。

今は冬でもミニスカート穿いてますもんね〜。

ですから、アルスターコートを着て、全身武装するには言い訳が必要です。





みたいな。

個人的には、マフラーと手袋と、帽子も欲しいです。

このスーツは、とにかく寒い時に、完全武装しませう。

お洒落としての武装ではなく、あくまで防寒の武装です。


寒くないのに、アルスターコートを着ていると周りの目を引きます。




薄着なら、案外みんな何も言わないんですが、

厚着だと、何故か言われるんですな・・・

まったく・・・現代人ってやつは・・・


あ・・・そうそう。

イギリスで生まれたアルスターコートですが、

アメリカに渡り、丈を短くし、軽量化に成功。

そしてアメリカントレンチコートが生まれ、世に広まって行きました。

つまりアメリカのトレンチコートは、アルスターコートの改良版にあたるってわけです。

つまり、トレンチコートの伯父さんってわけ。

本家トレンチコートは、イギリスで生まれてますから親父というわけでは、ないんですね。

つまりアメリカントレンチと、本家トレンチは、ちとテイストが違うってわけ。


また、このアルスターコートを簡単にしたものに、アルスターレットがあります。

軽快感を強調したもので、こちらのほうが、より現代的といえるかもしれまんね。

もっとも、このアルスターレットを、アメリカントレンチと言う人もいるみたいですね。


このあたりの真偽は私にもわかりませんが・・・まあ、どっちでもいいんでない?w


ばい しんどばっと・・・・・2005/1/27より
3:チェスターフィールドコート
伝統を意識して、イギリススタイルで押し通す!!!
とにかく寒い時に着る!!!
「今日はほら?零下15度だからあ (テレ) 」
アルスターコート
今のアルスターコートは、かなり現代感覚。
カラーにアルスターカラーを使えば、
アルスターコートを名乗れるみたいですな。

元祖のアルスターコートは上の写真よりも、
前の打ち合わせが深く、ダブルブレスレット
(8枚ボタン)です。
どうせ買うなら、上のようなシングルではなく、
ダブルの本格的な打ち合わせの深い、
暖かいヤツを買いたいですねw

このコートは人を選びます。
アルスターカラーが個性的だからですね。

ちなみに私は似合いません。
ですから、持ってません(笑)
注1
うっあー・・・暑苦しそぉ・・・
薄着のほうが、厚着よりもお洒落度が高い