靴は良し悪しがすぐバレる・・・って言いましたよね。

良し悪しがすぐバレるものは、価格設定がしっかりしてます。

なぜなら、良し悪しがバレてるからです。


値段が高ければ高いほど、良い物。

値段が安ければ安いほど、ボロい物。

ということです。


もちろん、自分の足型に合わなかったら、ダメですけどね。

さて、靴の値段はどうなっているかといいますと・・・ですね。

大きく分けて






この二つです。

「ブランド料」ですか?

僕は数あるファッションアイテムの中で、「靴」ほどブランド料が少ない物は、無いと思います。

ま、当然モノによるんですけどね。

あくまで、平均的に見れば・・・の話です。


さて、外国ブランドの靴は関税の問題があります。

日本は、皮革産業が脆弱なので、政府がガチガチに保護してるんですよ。

まず、一足ごとに関税がかかります。

コレが実は、かなりの%テージかかってます。


でもって、実は靴というのは、販売量が決まってるんです。

例えば私の店で、ある日突然、外国の靴を売りたくても、売れません。

つまり年間取引量というのが、キマッテルからなんです。

三越は年間〜足、伊勢丹は年間〜足・・・という感じにです。

日本で最も紳士靴を売ってるのは、恐らく新宿の伊勢丹メンズ館です。

しかし、どうやら販売権を他の百貨店から買ってるらしく、あんまり儲かってない・・・

みたいな話を聞いたことあります。

違ってたら、ご一報下さいな?


日本というのは、ガチガチの規制国家なんですよ。はい。

日本で売ってる10万の外国の靴が、現地で5万くらいなんてのは、ザラです。

有名なのは、JMウェストンですね〜。(   )

日本で10万で売ってる靴は、だいたい本国フランスで4〜6万です。

日本をなめてんな・・・こんにゃろう・・・。


さて、素材はいいですよね?

良い物を使うと高い。

これは誰でもわかることです。

ただ、オストリッチや、クロコダイルなどは希少価値ゆえに高いということをお忘れなく。

けして、オストリッチなら長持ちするとかではありません。


さて、問題は製法です。

製法は、大きく分けると2つです。

マッケイ製法(   )と、グッドイヤー製法(   )です。


マッケイ製法の靴のほうが、製造工程が少ないので値段は安いです・・・

しっか〜し!

別にマッケイ製法がダメというわけでは、けっしてありません。

マッケイじゃないと、表現が出来ない靴というのもありますからね。

また、マッケイ製法の中でも、ボロネーゼ製法(   )のように手のかかった靴は高いですしい。

製法の違いが最も顕著に出るのは、スタイリングです。

高い靴が長持ちするとか、安い靴が履き心地悪いとかではありません。

5万の靴のほうが、15万の靴より履き心地が良い場合もあります。


一般的には、グッドイヤー製法でも、特に手のかかるノルベジューゼ製法(   )の靴が、

一番高いみたいですね〜。

つまり、作る時間がかかってる靴ほど、高いってわけです。


ね?正直でしょ?


私は、全ての「モノ」というのは、こうでなければいけないと思います。

手がかかったから、値段が高い。

いい素材をつかっているから、値段が高い。


うむ、けっこう。


さて、靴(くつ)は値段に比例する・・・といいましたが、一般的な段階を説明しましょう。


1: 1〜3万円 セメンテッド製法(   )の靴

   良い靴は、まず存在しない。

   ただし、ある程度割り切って考えるなら良し。
          
   例えば、ジーンズに合わせる為の、履き心地のいい革のスニーカーなら、可。

   しかし、今の靴(すべての靴)を考えると、ほとんどここかなあ・・・


2: 3〜6万円 マッケイ製法の靴(一部グッドイヤーもあり)

   イケル靴も十分ある! 選び甲斐のある値段帯。
 
   ただしマッケイの靴は、耐用年数が短いことを覚悟しよう。

   グッドイヤーで、この値段帯ならば、かなりお買い得。


3: 6〜10万円 グッドイヤー製法の靴(一部マッケイ製法もあり)

   一般的なグッドイヤー製法の靴は、この辺り。

   どれを選んでも、それなりに間違いないかと。

   逆に言うと、どれを選んでも同じような気が・・・


4: 10〜15万 ハンドソーンウェルテッド製法(   ) ボロネーゼ製法 グッドイヤー製法

   このあたりは、かなり趣味性がただよう空間。   

   10万越すと、さすがに違う!

   選び方によって、最も個性が反映される値段帯。

   しかし7万の靴が2足買えることを考えると、よくよくの吟味が必要。失敗は許されない!


5: 15〜20万 ノルベジューゼ製法(一部オーダーメイドあり)

   もはや、マニアの領域。   

   個人的にこの値段帯は、オススメできない。

   ノルベジューゼ製法が余程好きなら、話は別だけど・・・。


6: 20万〜30万 オーダーメイド

   ハイパーお金持ち専用です・・・と言いたいが、靴のオーダーは値打ちがある!

   なぜかって?

   それは服と違って、靴は長持ちするから!!!

   試す価値あり! 


というわけですね。

私ですか?

そ〜れは〜ひみつっ♪ そ〜れ〜は〜ひみつっ♪

ひみつ、ひみつ、ひみつ〜のアッコちゃあん♪


アッコちゃんて、和田あきこじゃないかんね? 


ばい しんどばっと ・・・・・2005/7/19より            
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JMウェストン
フランスの高級規制靴ブランド
う〜ん、別にウェストンに
悪意がある訳ではないんだけど・・

大体、最初の値段付けが、
高く設定しすぎたんだよね〜

今更、あとには引けないか・・・。
注1
注1
マッケイ製法
え〜要するに革をいっぺんに
全部縫っちゃう方法です。

負担が全部の革にいきますので、
底革の交換が2〜3回が限度。
注2
グッドイヤー製法
え〜要するに革を分けて
縫う方法です。

負担箇所のみ交換すれば、
何回でも底革の
張りなおしができます。
注3
注3
注2
ボロネーゼ製法
マッケイ製法の内の一つ。
一回、インソールを袋状に縫う分
手間がかかる。
だが、履き心地も良くなる。

値段が倍するんだよなあ・・・
普通のマッケイに比べたら・・・
注4
ノルベジューゼ製法
グッドイヤー製法の内の一つ。
水の侵食を防ぐため、
側面をガチガチに縫う製法。

かなりゴツクなります。
見た目が。
注5
注4
注5
セメンテッド製法
つまり、底革を糸で縫わないで
接着剤でくっつけちゃう製法。

底の張替えができないので、
一回こっきりしかはけない。

本当は、今の時代、
どうにでもなるんだけどね
底の張替えくらいは(笑)
注6
注6
ハンドソーンウェルテッド製法
つまり、機械で縫うのでなくて、
手で縫う方法。

マッケイ、グッドイヤーは
機械縫いなんです。
注7
注7
3:「靴」は長持ちする。
4:「良い靴」の条件
5:「タイト・フィッティング」
6:「外見」か?「中身」か?
7:「靴」から「服」をキメロ!
1:製法による違い・・・つまりどれだけ手間がかかってるか

2:使ってる素材による違い・・・つまりどれだけいい素材を使ってるか