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さて・・・次男坊が、 I おじさんのスーツを着てみたら・・・
これはスーツが良いと言う事もあったんですが・・・
とにかく I おじさんと次男坊の体型と雰囲気がそっくりだったという事があると思います。
体格は167センチくらいで、体重90キロ
明るくて、人の良い雰囲気・・・
まるで、 I おじさんの若かりし時が、目の前にあるようでした。
着ている本人(次男坊)は、全然わからなかったようですが、
私と親父はボーゼンとして、見とれていたわけです。
そして・・・式の当日・・・
結婚式の前に、双方の親戚が一同に会する時間があるじゃないですか?
そこで・・・
主役はウチの次男坊。
親戚中がゾロゾロと集まってきます。
親父の兄弟だけでも13人いますから、とにかくウチは親戚が多いんです。
ちなみに私は40人のいとこがいます(笑)
それらがゾロゾロ集まったら、周りの目もガンガンに引きます。
とにかく、次男坊がダントツで一番目立つほどカッコよかったんですよ。
それほど、このスーツの威力はすごかったんです。
ウチの次男坊は、しきりに照れ笑い。
見てて、羨ましかったですねぇ・・・
同時に、すごい嬉しかったです・・・。
長男坊の晴れ舞台で、家族がこんな良い服を着る事が出来たんですからね。
家にも住めない苦しい環境の中で・・・
I おじさんにすごい感謝しましたよ・・・
心の中で。
さて?
しかしです。
ウチの親戚はウチが貧乏のどん底って事を知ってるわけでしょ?
つまり、こんなスーツを買える訳がないことを知ってるわけです。
で、みんながこのスーツの出所を探るわけですよ。
すると・・・ウチの親父が・・・
その瞬間・・・・
・・・シーン・・・・・・・となりました。
あれほどざわついていた場所が一瞬にして・・・
実は I おじさんというのは、親戚であまり評判が良くなかったんです。
親のお金を持ち逃げしたとか、お金があるのに兄弟に援助しなかったとか、
兄弟喧嘩の確執で、長男なのに家を継がなかったとか、結婚しても愛人を沢山作ったとか・・・
まあ、私にとっては一番のおじさんだったんですが、他の人からはそうではなかったんですね。
結婚式にいなくても(もう亡くなってる)、誰も気に止めてませんでした。
みんなに忘れ去られてたといっても、いいでしょう。
そんな時、 I おじさんのスーツがパッと目の前に現れたわけです。
しかも、 I おじさんの若き日を彷彿とさせるような、ウチの次男坊が着て・・・
親戚中から、嫌われ者だった、 I おじさん・・・
でも、みんな、懐かしそうな顔をしてました・・・
ええ、少なくても、煙たい顔でなく、懐かしそうな顔で・・・
あの瞬間、みんなの脳裏に I おじさんの顔がくっきり浮かんでいたと、私は確信します。
けっして悪いところダケでは無かった、 I おじさんの顔が・・・
結婚式は、大成功に終わりました。
ええ、主役はウチの長男坊・・・
ではなく、次男坊・・・
でもなく、実は三男坊の私(笑)
私の涙の演説は、式にいた200人中150人は泣かせましたよ(笑)
つ〜か、こっちがびっくりしましたよ(笑)
顔上げたら、みんなが下向いて泣いてるんだもん(笑)
式場の司会者まで、泣くなっつーの(笑)
もっとも、私が一番泣いてましたけどね(笑)
帰りの電車の中、私と次男坊と親父の三人で・・・
とりとめの無い、明るい笑い話をしましたよw
明日から、また借金の返済に追われるというのにねw
・・・いや、違う。
・・・恩返しをしたんじゃなくて・・・
・・・きっと・・・でっかいお年玉をもらったんですよね・・・・・・天国の I おじさんから・・・。
ばい しんどばっと ・・・・・2006/03/01・ホームページ一周年記念より
---ファッション論考---
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し ゃ れ ど う
10: I おじさんのスーツ(後編)
Eternal one
---思い出の一着・ I おじさんのスーツ---
私と親父 ・・・・・・・・・・・
・・・
・・・
・・・
・・・なんて、いいスーツなんだ・・・
・・・こんな昔のスーツが、今着てこんなに似合ってるなんて・・・
親父 「これは・・・ I 兄さんの形見のスーツなんだ・・・」
親父 「しまったな・・・ I 兄さんの服・・・もっと、もらっときゃよかったな・・・(笑)」
次男坊 「今でも、どっかにあるんじゃないの?(笑)」
私 「いやあ・・・あったってスーツでしょ?俺らは、結婚式以外着ないっしょ?スーツなんて?(笑)」
私 (I おじさん・・・
I おじさんは、確かにお洒落な人だったよ・・・
あれだけ大勢の人に、スーツ一着だけで、自分を思い出させたんだからね・・・。
子供の時、沢山お年玉もらったけど、その半分くらいは、恩返しできたかな・・・)
親戚 A 「H君!良い服着てるなあ!」
親戚 B 「H君!どっかの社長みたいじゃないか!」
親戚 C 「H君!どこで買ったの?そのスーツ?お父さんのじゃないわよね?」
親戚 A 「そうね・・・ I 兄さんはお洒落だったわよね・・・。」
親戚 B 「そうだな・・・なるほど・・・I 兄さんのスーツか・・・たしかにそうだ。」
親戚 C 「なるほど・・・H君は I おじさんに似てるなあ・・・。」