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服の素材、服地について
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ファッション論考
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はてさて・・・今年は涼しい・・・というか、寒い春だったですね〜。

私は東京在住なので、沖縄のヒトは違和感あるかもしれませんが、

今年の東京は、寒かったのです。ハイ。


で、五月に入って、突然夏が来たような暑さ・・・

くうう・・・春物が売れ残る・・・

じゃなくて、日本の夏の素材「綿」を語るとまいりましょう。


綿(コットン)・・・






世界で最も衣服に使われているのも、この綿(コットン)です。

理由は・・・そうですね〜・・・


やはり値段が安いというのが、一番でしょうか?

そうなんです。

綿(コットン)って安いんですよ。


綿(コットン)は綿花という植物から採れるんですが・・・

この綿花・・・栽培方法が、かなり楽チンなんですね〜。

はっきりいって、種まけばOKです(言いすぎかな?)。

ですから、「大量栽培が出来る」→「値段が安くなる」の法則ができるってわけです。


また綿は、食用油も取れます。

「綿実油」というやつですね〜

人間にとって、非常に実用的な植物なんです。

で、「ガンガン大量栽培する」→「ガンガン値段が安くなる」の法則ができるってわけです。

昔、植民地支配された国では、綿花の生産はかなり主流だったみたいですよ?


値段が安いということは・・・

そう。

綿は庶民の素材だったんです。

この素材に関して言えば、値段が安いと言う事は、「百利あって一害なし」です。


綿ローン、デニム、葛城、コーデュロイ、サッカー・・・


他の天然素材である、絹(シルク)や、麻(リネン)と違い、

綿(コットン)は何故、かくも沢山テキスタイル(生地)の種類が多いのか・・・


昔、庶民は安い綿(コットン)しか手に入れられなかったんです。

しかし、それでもお洒落の道具にしようと、様々な工夫を凝らしていったんですね〜

その結果、鬼のような種類のテキスタイルが生まれたって訳。


さて、値段が安いだけじゃ、コレだけ大量生産はされません。

綿(コットン)は夏は涼しいし、冬は暖かいんです。

つまり、万能の素材ってわけ。

え?

冬に綿(コットン)は着ないだろって???

チッチッチ・・・

そんな事言ってたら、綿布団なんてど〜するんですか?

まあ・・・そりゃ羽毛布団には勝てないですが・・・


コーデュロイは冬のテキスタイルです。

綿(コットン)だって十分冬の素材で通用するんですよ。

ただ、冬に綿(コットン)を着る必要って、あんまりないんですよね〜。

なぜかって?

汗をかかないからです。

汗をかかないと?

あんまり洗濯しなくてもいいでしょう?。


そうです。

綿(コットン)は水洗いできるんですよ。(   )

実はこれこそが綿(コットン)の最大の長所といってもいいんです。

水洗いというのは、必ず生地を消耗させます。

そして、その消耗に最も強い素材が綿(コットン)ってわけ。

服は「実用品」という考えがあります。

その実用性に最も応えてるのが綿(コットン)なんですね〜。


冬に綿(コットン)をあまり着ない理由・・・

それは冬に汗をかかないから、水洗いをそんなにしなくていいだろう?・・・と

それなら毛(ウール)のほうが、暖かいし、シワにならないから楽でいいだろう?・・・と

そういう事なんですね〜。


個人的には、綿(コットン)さえあれば、実用的な服は、全て事足ります。

綿(コットン)以外の素材は「嗜好品」といってもいいくらいです。

つまり綿(コットン)こそ、人間にとっての「必需品」ってわけ。


ちなみに綿の最高級品は、西インド諸島シーアイランドのシーアイランド・コットンです。

男物のシャツで35000円くらいかな?

日本橋の丸善での話ですけどね。

これは、マジで綿とは思えない肌触りです。

一回試しに買ってみて、試してみてもいいかもしれませんね〜。



安いのですかあ?

それは・・・ブレンド綿(コットン)です。

ほら?コーヒーにもあるじゃないですか?

ブレンドが。

あれと一緒ですよ。

つまり産地がバラバラのヤツを混ぜた綿(コットン)ですね。


綿(コットン)というのは、農産物です。

不作もあれば豊作もあります。

で、いつも安い綿を仕入れては、混ぜて作るんです。

日本はこの加工技術がかなり優秀なんですって。


スイス綿とか、エジプト綿とか、産地名が入った綿てのは、品質の良い証です。

今度、タブを見て確かめてみてくださいな?


私なんて、ほとんど一年中綿(コットン)着てますよ・・・

夏はジーンズでしょ〜?

秋は綿パンでしょ〜?

冬も綿パンでしょ〜?

春はジーンズでしょ〜?


理由は簡単。

自分で水洗いできるからです。

えへ。

ま、庶民の強い味方ってわけですな、綿は。


ばい しんどばっと  ・・・・・2005/5/07〜9 9/25改定 /10/15 改定
注2
このあたりは、
結構微妙なところが
ありまして、
[水洗い出来ない表示」
の綿素材も、無きにしも
非ずです。が!

実際は出来ます。

この理由は、
敏感すぎる日本の消費者と、責任を負いたくない
メーカーとの駆け引きみたいなものですね

「洗う」という行為は、
必ず服にダメージを与えます。
問題は、それに対して、
「味が出た」と思うか、
「悪くなった」と思うかの
違いなんですね〜

着古した服も
なかなかいいもんですよ?
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し ゃ れ ど う
Material
---素材・綿(コットン)---
1:綿(コットン)・・・一年中オッケエ!の万能素材
全ての素材で、最も基本になるのは、この綿(コットン)です!
Material
1:綿(コットン)
2:麻(リネン・ラミー)
Material
3:絹(シルク)
4:毛(メリノウール)
5:毛(カシミヤウール)
6:毛(アンゴラウール)
Material
7:ビスコース・レーヨン
天然繊維・植物系
天然繊維・動物系
化学繊維・再生繊維
8:ポリノジック・レーヨン
9:キュプラ
Material
10:アセテート
11:トリアセテート
12:プロミックス
Material
13:ポリエステル
14:アクリル
15:ナイロン
化学繊維・半合成繊維
化学繊維・合成繊維
16:ビニロン
17:ポリウレタン
Material
18:テンセル
19:リヨセル
Material
20:ステンレス
指定外繊維
金属糸
注2
注1
全ての素材の根本は、
この綿(コットン)です。

実は、綿はセルロースで
出来ています。
つまりセルロース系繊維なわけ

これは、どういうことかというと・・

そう!

綿(コットン)は、
化学繊維の考えの根本にも
なってるわけです。

これを理解しておくと、繊維というものが分かり安いと思います。
個人的に(笑)