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さて、つづいて、夏の素材、麻(リネン)と参りますか。

実際、麻(リネン)といってもいろんな麻(リネン)があるには、ありますが、

一応麻(リネン)で統一させて下さいな?

だって、「ラミー」とかいろいろあるけど、

それを言ってたら、「綿」も「絹」も沢山ありますからね〜。


さて、麻(リネン)といえば、夏の高級素材。

涼しげなザックリとした風合いが特徴ですよね〜。

正直、綿(コットン)や絹(シルク)に比べると、

かなりマイナーな天然素材と言っていいんではないでしょうか?


理由は

1:素材自体は高級(高価)なのだが、素材感に、高級感があるわけではない。

2:真夏しか、着れない。


要するに・・・カジュアルというか、エレガンスというか・・・

非常にあいまいな位置にあるのが、麻(リネン)です。

ホントーは高級品なんですが・・・

麻(リネン)が高級品って分かる人が、今どれだけいることやら・・・

かなりの通好みといえる素材ですなあ・・・


麻(リネン)の長所ですかあ・・・

・・・

なんでしょうね?

いや、むずいなあ・・・コレ。


いや・・・まあ涼しいですよ?

麻(リネン)は綿(コットン)より水分の発散スピードが速いですからね〜・・・

しかし・・・それは大した話でも無いような気がします・・・


強いて言えば、「素材感」でしょうかね?あの独特な。

ザックリとした清涼感・・・これが麻(リネン)の真価です。

逆に言えば、あの「ざっくりした清涼感」が無いのなら、麻(リネン)の値打ちは全くありません。

いや、値打ちがないどころか、かえって有害でしょうね。


なぜなら、麻(リネン)には、致命的な弱点があるんです。

「シワになりやすい」という欠点です。


いや、一応天然繊維ってのは、全てにおいて、シワになりやすいんです。

が!

麻(リネン)の命は「ざっくりした清涼感」でしょ?

清涼感ってのは、シワが出来ると、あっという間にかき消されてしまうんですよ。


つまり、「紙一重」なんです。

非常にモロイ上に成り立っているんですね〜「麻(リネン)の良さ」というのは。

最近では、「しわになりやすい!しわになりやすい!」ばっかり言われるので、





と、イワンばかりの、シワ加工の麻ジャケットが出てきましたよね〜。


私から言わせてもらえればですよ?

麻(リネン)がシワになりやすいなんて、当然の事なんですよ。

使い手、着手に問題があるんです。

これは、後にカシミヤの項でも述べるんですが。。。


近年は高級品・高級素材を庶民が簡単に手に入れられるようになりました。

みんな、お金持ちになったのと、大量生産で、高級品が高級品ではなくなってきたからです。


ところが、高級品を持っても、高級品と思わない人が増えてるというか・・・

つまり・・・






「高い金出して、買った!はい、おしまい!」

こうはならないんです。


高級なクルーザーを買っても、後が大変でしょ?

掃除もしなきゃ、フジツボもとらなきゃ、税金も払わなきゃ・・・

高級品は、買ったお金も高級ですが、その後も高級が求められるものなんですよ。












さて、麻(リネン)の服を買うときの注意点は、唯一つ。

「いい麻(リネン)(値段の高い麻)の服を買う」

これに尽きますね。


安くてボロイ麻(リネン)の服ほど、タチの悪い服はありません。

はっきり言って全ての素材で一番ダメなのは、「ボロイ麻(リネン)」です。個人的に。ハイ。


いい麻(リネン)を見極めるのは、なかなか難しいのですが、

やはり一つの基準は「値段」だと思います。

男モノのジャケットなら・・・そうですね・・・10万円・・・くらい出さないと、難しいかな・・・。

女性の羽織りですと、5万円くらいから・・・ありますか。


麻(リネン)は高級品です。

なんで?と言われたら・・・なんででしょうね?

結局、服に使う素材で、多いのは、綿(コットン)じゃないですか?


それ以外の素材って、ぶっちゃけ ”イラナイ” わけなんです。


そう。

つまり”嗜好品”なんですよ。

麻(リネン)しかり、絹(シルク)しかり・・・

”必需品”ではないわけですね〜


「いい麻(リネン)」は、はっきりいって最高です。

個人的には、「いい絹(シルク)」着てる人より、「いい麻(リネン)」着てる人のほうが、

私はお洒落さんだと思いますね。

値段は「いい絹(シルク)」のほうが、高いですけど。


心意気がいいじゃないですか!

「麻(リネン)の服」は、着る期間が、非常に限られます。

その狭い範囲にこだわる、その「こだわり」が非常に私好みなんです。


今の人は、「季節感」というものに、非常に感覚が疎いんです。

一年中ジーンズなんて、「風流」じゃないんですよね〜。





これ以上の贅沢が、ドコにあるってのよ!あーた!!!! 


ばい、しんどばっと  ・・・・・2005/5/10〜13より  9/25改定 10/15 改定
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2:麻(リネン)・・・エンスー好みの夏素材
「んじゃ、最初からシワ入れときゃいいんでしょ!」
高級品には、高級な手入が求められるんですよ!
麻(リネン)がしわになりやすいぃぃ〜〜〜〜???

んなのは、あったりまえでしょうが!

アイロンも掛けれない人間が、いっちょ前に麻(リネン)を買うなっつ〜の!
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「真夏に 白の いい麻(リネン)の ジャケットを羽織る」
麻(リネン)は、贅沢品と割り切りましょう。

なぜなら、実用性がほとんど無いからです。
涼しいと言えば、涼しいですが、綿でガマンできない事はないはずですから。

ダミな麻(リネン)は正直、扱いに困ります。
アイロンの手間、ヒドイまでの安物っぽさ、まったく無意味です。

逆にここに書いてあるとおり、
夏の一番着は、白の麻のスーツです。
良い麻とボロイ麻は全ての素材で一番激しい差の出る素材です。気をつけませう。

注1
麻(リネン)・・・
麻(リネン)も、綿(コットン)同様、栽培しやすい植物なんです・・・

が、とにかく保温性が無いのが泣き所です。

その為、大量消費されない
=大量生産されない
=値段が高くなる

となるようです。

あと大麻の問題があるから、けっこうやっかいなんだよね〜
麻(リネン)って(笑)
注1