５：毛（カシミヤ・ウール）

去年の冬、ユニクロがカシミヤセーターを５千円で売り出して、大ブレイクしました。

それもそのはず。

カシミヤといったら、服地素材業界に残された最後の砦。

一番値段を高額に付ける事が出来た・・・というか、付けても許された素材ですからね～。

「繊維の宝石」と呼ばれる超高級素材です。

ちなみにカシミヤセーターというのは、４～５万円というのが、一種の相場でした。

バブルの頃は、コートで３０万円くらいが相場でしたからねえ・・・

さてさて・・・カシミヤという素材。

これは中国の奥地に住むカシミヤヤギさんですね。

つまりヤギさんの毛ってわけ。

中国は共産党政治です。

つまり供給は完全にコントロールされてるんです。

カシミヤには５段階のランクがありまして・・・

大体、日本に送られてくるカシミヤは上から２番目です。

ユニクロが買占めを行ったもんで、カシミヤの値段は急騰しました。

今年はいくらのカシミヤセーターになるんだろ・・・

私が思いますに・・・ユニクロのカシミヤも、ワールドの高級カシミヤも・・・

あんまり素材では、変わらないと思いますねえ～・・・

カシミヤの良し悪しってのは、他の天然素材同様、「いかに細くて長いか？」なんですが・・・

もう一個あります。

「いかに白いか？」です。

つまり白ければ、白いほどキレイな色が出るってわけ。

って・・・勉強で習いました。

さて、このカシミヤの長所は、何といっても、「軽くて暖かい」

この一点（二点？）に尽きます。

まあ、あと見た目の高級感でしょうか？

って・・・いっぱいあるじゃん・・・

短所はそれ以外全部です。

ええ、かなりメンドクサイ素材です。

まず一番ダメなのが、「モロイ」という点です。

とにかく、こればっかはしょうがないですね。

二日続けて着てはダメでしょう。

あっという間に型崩れします。

それにヒザやヒジをついてもダメです。

あっという間に擦り切れます。

今の時代って、カシミヤが簡単に手に入るようになりました。

「紳士服のコナカ」に行けば、カシミヤコートが、５万円で買えます。

・・・でも、ちょっと待ってください？

本当に５万円や、１０万円のモノで、カシミヤの良さって分かると思います？

そんなものが、「繊維の宝石」って言われると思います？

もし本当のカシミヤの良さがわかるカシミヤコートを買おうとすると・・・

はっきり言って最低３０万円くらいは出さないと無いと思います。

個人的には６０万円くらい出して欲しいですね。

５万円や、１０万円のカシミヤのコートなんて、カシミヤじゃないんですよ。

私的に言わせてもらえば。

それなら毛（ウール）の上質なコートや、

１５万円くらい出して、良いトレンチコート買った方がいいんじゃないかなあ・・・

ま、６千円出して、遊び気分でセーター買うんなら、賢いと思いますけどね。

カシミヤの良し悪しを見分ける方法ですかあ・・・

カシミヤの生地は、一枚あたりのカシミヤの量で考えられています。

つまり、同じ広さのカシミヤ生地なら、重ければ重いほどカシミヤを沢山使ってる・・・

つまり値段が高いってわけ。

ただ・・・この辺りは好みが出てくるでしょうね～。

服は軽い方がいいって方も、当然いますでしょうからね。

あとは値段です。

良いカシミヤは、ほとんど行き先が決まっています。

ええ、高級ブランドのトコロにしか、流れません。

これは皮革と同じ理屈ですね。

あとはツヤですね。

細くて長い繊維の最も見分け易い特徴は、「ツヤ」です。

見分けつかない？？？

それなら、ぶっちゃけ、どれでもいいんじゃない？？？

値段で安い服をえらびませう。

私はカシミヤ素材の服ってタフじゃないんで、持ってません。

それにお金もありませんしね～。

まあ・・・お金に余裕がある人の服地ですね。

カシミヤは。

クリーニングだって、たっかい金とられるしねぇ・・・

噂によると・・・カシミヤより本当はウールのほうが、クリーニングがメンドイらしいんですけどねえ・・・

つまり、カシミヤが何故高いお金を取られるかってーと・・・

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　料なんですって（笑）

ばい　しんどばっと　・・・・・2005/10/15より