さて、このプロミックスという素材は、ちいとばかし風変わりな素材です。
なにが変わってるってゆーと・・・
これ、牛乳から作るんですよ、はい。
牛乳に、アクリルの原材料である、アクリルニトリルを混ぜて作るんです。
ちなみこの繊維を100グラム作るのには、牛乳1.4リットルが必要です。
ということは・・・けっこう高価な素材なんですね〜。。。これ
このプロミックス、正直、私、絹(シルク)と見分けが付きません。
そのくらい激似ています。
ほんと、触ってもわっかりませんねえ・・・
ただ・・・少し分からない事があるといえばあるんです・・・・
つまり・・・
と言う事です。
絹(シルク)の代用品って、昔なら意味があったんですよ。
絹(シルク)の高価な時代なら・・・です。
しかし・・・今となっては・・・
ええ・・・中国製の絹(シルク)なるものが登場してきましたからね〜
凄い安値な絹(シルク)が登場してきたんですよ。
ぶっちゃけ、中国産の絹(シルク)使って、中国で縫製したら、すんごい安いわけです。
プロミックスより安価になるわけです。
ええ。
現実問題として、プロミックスって・・・何か価値ってあるのかしら?
ん〜・・・
わからん・・・
プロミックスだけではありませんが、この「中国製」というキーワードは、
ファッション業界では、相当な意味があります。
いや、ファッション業界だけでなく、全ての産業に影響があると言ってもいいでしょうか。
かつての最高級繊維だった、カシミヤの価格崩壊・・・
絹(シルク)を頂点としていたはずの繊維のピラミッドの崩壊・・・
素材の良し悪しではなく、生産数の確保によって、値段がきまる・・・
そういう世の中になっていったんです。
こうなると良し悪しより、個性。
つまり個性の勝負ですね。
値段に関係ない世界で勝負するしかないんです・・・が・・・
このプロミックス・・・
あまりに絹(シルク)に似ているが為に・・・
ええ・・・個性が無いんです・・・
ん〜〜〜・・・
こんなことって、あるんですかねえ・・・
人類で始めて商品化された合成繊維は、ナイロンです。
しかし、化学繊維開発の元はといえば、
だったんです。
そう、レーヨンですね。
開発の古さで言えば、レーヨンが最も古いんですから。
で、年月が経ち・・・
まさかプロミックスを開発した人も、こうなるとは思いもよらなかったでしょうね〜
きっとプロミックスを作った時点で、大喜びしたはずですよ。
マジで絹(シルク)と変わりませんもん・・・プロミックスって・・・
大体、牛乳から繊維を作るなんて、考えれますう???
私はこのプロミックスを作った人は、マジで天才だと思いますよ。
いや、ほんと。
しかし・・・
それが・・・あんまり評価されてないなんてねえ・・・(されてるのかな?)
この世の無常を感じますなあ・・・(しみじみ)
ばい しんどばっと ・・・・・2005/10/15より
・・・リンクマップ・・・
---ファッション論考---
Link map
し ゃ れ ど う
Material
---素材・プロミックス---
12:プロミックス・・・牛乳から生まれた風変わりな繊維
Material
Material
天然繊維・植物系
天然繊維・動物系
化学繊維・再生繊維
Material
Material
化学繊維・半合成繊維
化学繊維・合成繊維
Material
Material
指定外繊維
金属糸
いかに絹(シルク)の代用品を作り上げるか
もっとも絹(シルク)に似た素材が・・・干されるなんて・・・
つまり「価格の崩壊」ですね。
「価格の崩壊」は、「価値観の崩壊」につながるわけですよ。
注1
プロミックス
牛乳から繊維を作る・・・
これ考えた人って、
ホントに凄いよなあ・・・
そこまでして、繊維を作らなきゃ
いけなかったのかなあ(笑)
牛乳は飲むためにあるもんじゃん?
牛も今頃、びっくりしてるよね(笑)
こんなの使わないで、ホンモノの絹(シルク)使えばいいんじゃん?