さて、このポリノジック・レーヨン・・・

あんまり聞きなれないかもしれませんね〜

これはぶっちゃけどういう素材かと言いますとですね〜・・・

ようするにレーヨンです(きっぱり)


はい、そこ!!!  シラケナイように!!!


材料は同じですからね。

ただ、繊維にする方法が変わっています。

ですから、従来のレーヨンとはちょっとばかし異なっているんです。

まあ・・・分かりやすく言うと・・・





どの辺を近づけたかというとですね〜・・・


まず、水に強くなりました。

レーヨンよりも。

これが一番の特徴ですかね〜・・・つまりタフになったんです。


色落ちもしなくなりました。

レーヨンはけっこう色落ちするんですよね〜。





代わりに失ったものもあります。

その最たるものが毛羽立ち感でしょうか?

つまり、テンセルと、レーヨンの中間・・・それがポリノジックになりそうです。


この、ポリノジック・レーヨン。

ハッキリ言って、私もあんまり・・・製品表示で、見たことがありません。

ええ、かなりマイナーな素材と言えると思います。


マイナーな素材は、このポリノジックだけではありません。

←に連なる20の素材で、プロミックスや、ビニロンなんかも、

あまり服の繊維には使われていないです。

なんでかというとですね〜・・・

これは、他のページでもちょこちょこ書いていますが・・・






今恐らく、化学繊維の世界は、ポリエステルの一人勝ち状態だと思います。

私は、この20の繊維素材の状況をちょこっと確かめるために、

池袋のキンカ堂で、うろちょろさせてもらいました。

ちなみにキンカ堂というのは、けっこう有名な服地屋さんです。







私は、「あららあ・・・」と思いましたね。

キンカ堂のような、一般小売をしている服地屋さんというのは、もっとも消費者に敏感ですからね。

売り場を見れば、如実に現在の状況がわかっちゃうんですよ。


ポリノジックは、レーヨンを100%進化させた生地ではありませんからね。

こういうのは、どっちつかずになるんです。

つまり、強烈な個性が無いってわけ。


でも、私的な意見として、ポリノジックは水洗いできるという点で、優れた繊維だと思います。

これから将来、いろんな方法でポリノジックしか出来ない表現を、

デザイナーさんに見つけてもらいたいものです。

いろんな素材があったほうが、面白いでしょ?

ファションが。


ばい しんどばっと ・・・・・2005/10/15より
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つまり、レーヨンを、より実用的にしたんですね。
とにかく、ポリエステルが凄いからです!
ポリノジック・レーヨンなんか・・・ドコにも置いてないでやんの!

とにかく圧倒的シェアを誇るのが、綿とポリエステル!
注1
ポリノジック
今、私の店にポリノジックの服
一点しかない(笑)

ん〜マイナーですなあ。

デザイナーの皆さん!
誰か使ってあげてください(笑)
注2
キンカ堂
有名な服地屋さんです。
女100人に対して、男が1人
みたいな売り場です(笑)
そりゃ、そうだよね(笑)